2014年03月24日

NEC主催の高位合成セミナー参加レポート

1ヶ月以上までになりますが、2014年2月5日(水)に行われた、NEC主催の高位合成セミナー『CyberWorkBench Forum 2014』に参加してきましたので、そのときの様子などをレポートいたします。

CyberWorkBench Forum 2014の各セッションのアジェンダは次の通りです。
1.CyberWorkBenchの適用領域拡大と今後の機能拡張の紹介(NEC)
2.CWB画像ライブラリのご紹介とその応用開発事例(荻原電機株式会社)
3.CyberWorkBenchを活用したはやぶさ2画像認識FPGA開発事例(NECエンジニアリング株式会社)
4.CyberWorkBenchによる大規模ASICへのフルチップ動作合成適用事例について(株式会社アドバンテスト)


各セッションごとに思ったことなどをまとめておきます。

<CyberWorkBenchの適用領域拡大と今後の機能拡張の紹介>
主題はCyberWorkBenchをメインとしているようでしたが、おおむね高位合成についての説明が多かったと思います。「ソフトウェアプログラムからハードウェア記述を合成する高位合成技術」をもとにプレゼンテーション資料が作成されているように思います。

高位合成を活用した事例としては、NICカードにFPGAを搭載し、ネットワークストリームから特徴量計算を行うことによりる低遅延処理の事例等を取り上げていました。とはいえ実際にデモでそれらを見ることはできず話を聞くにとどまりました。どうも開発段階とのことでした。

また、高位合成を活用するメリットとのひとつとして紹介していたのは、モータ制御の例です。
PWM制御であれば、C言語で記述した場合は2行で済むので制御処理を素直に書くことができることを紹介していました。(HDL記述であれば2行ではすまないということでした。)

そのほか、CyberWorkBenchを活用した場合、Cソース上でタイミングデバックが行えることや、HW/SWを同時にデバック(協調検証)が行えることを強調していました。

全体的な感想としては、具体的な活用事例は紹介されておりませんでしたのでそこがもう少しあればよかったかと思いました。


<CWB画像ライブラリのご紹介とその応用開発事例>
このセッションでは、CyberWorkBenchで開発した画像処理IPの紹介がメインでした。
この画像処理IPとCyberWorkBenchを活用して、カメラ画像を4×4のスナップショットとして外部モニターに描画させるという処理を、インターンシップ生に作成してもらったところ、1週間で行えたとのことが報告されていました。

CyberWorkBenchを使うところから1週間ということなので、FPGA開発の初心者でも早く開発が行える事例といえるかもしれません。


<CyberWorkBenchを活用したはやぶさ2画像認識FPGA開発事例>
CyberWorkBenchを活用した事例として、はやぶさ2での画像処理部のFPGA開発を取り上げて詳細に説明をされていました。この事例の概要は次の通りでした。

初代はやぶさでは画像処理をASICで行っていたとのことですが、はやぶさ2では様々な要因からFPGAに開発を実施することになりました。ただし、初号機の設計を継承して確実な開発を行うとの方針も合わせて示されたため、移植を検討することになったようです。
幸い、C言語で記述した画像処理アルゴリズムがあったので、CyberWorkBenchを活用してFPGAを作成する方針で進めることができたとのことでした。

まず、対象のFPGAデバイスに実装可能かどうかの検証を行ったそうです。CyberWorkBenchで画像処理を含む部分をざっと作成して合成を行うと、回路規模(LUTsとレジスタ)を見積もってもらえる機能があり、その指標から判断を行ったとのことです。

そうしてデバイスの見積もりを行いつつ、画像処理アルゴリズムと外部のメモリーをつなぐ部分などを一部新規開発して実装を行ったとのことです。当然ですが画像処理アルゴリズムには一切手を入れていないので、新規開発部分のみをデバックすればよく効率的な開発を行えたとのことを言っていました。

また、CとHDL記述の比較としてC言語のほうがHDLの記述と比べてコード記述量を1/4にできたとのことでした。また、C言語のほうが可読性も上がるとの指摘をされていました。

このようなことから、設計・検証工数の短縮を実現し、コスト削減も行えたとのことでした。CyberWorkBenchの効果が端的にわかるとても良い事例紹介だと思いました。

<CyberWorkBenchによる大規模ASICへのフルチップ動作合成適用事例について>
最後のセッションでは、FPGAの開発ではなく、ASICの開発にCyberWorkBenchを活用している事例の紹介でした。CyberWorkBenchで設計したASICとしては4チップの回路規模が紹介されていました。
開発したチップの回路規模としては、1stチップが2000万ゲートでしたが、4thチップでは18000万ゲートの物まで開発を積み重ねてきているとのことでした。

そもそもCyberWorkBenchを導入することで、コード記述量を1/5に削減したい意向があったとのことですが、単純にそこまで削減するには至らず、CyberWorkBenchおよびCyberWorkBenchに合わせた設計自動化ツールを使ってコード記述量を減らしているとのことでした。また、高位合成設計仕様書作成ガイドラインやBDL記述ガイドラインなどのガイドラインを充実させ、主に初心者に向けたドキュメントの充実を図っているとのことでした。
その結果として回路規模は大きくなっているものの、手動のコード記述量や工数を削減できているとのことでした。ただし、当初想定の1/5までは届いていないので今後も試作を行っていくとのことでした。

このセッションでは、良い点と悪い点を明確に発表されており、聞いている人からするとなるほどと考えさせられる内容でした。


以上、高位合成のセミナーに参加してきました。C言語でFPGAが作成できるのであればソフトウェアエンジニアにとっても、ハードウェア設計者の意図を理解したコミュニケーションが取れるようになるのでそれだけでも効果は高いのではと思いました。そもそも、ソフトウェアとハードウェアというエンジニアの垣根を大幅に低くでき、相互に意思疎通が図れるようになる技術なのではないかと感じました。
posted by デベマネ at 15:28| Comment(0) | 日記

2014年02月24日

コミックマーケット85にいってきました

今回は、2013/12/29~31まで東京ビックサイトで行われましたコミックマーケット85に組み込み系の薄い本を探しに行ってきましたのでその時の状況をレポートいたします。

Wikipediaによるとコミックマーケットとは「コミックマーケット(Comic Market、通称:コミケあるいはコミケット)とはコミックマーケット準備会が主催する世界最大規模の同人誌即売会。」であり、「2013年夏に行われた「コミックマーケット84」では東京ビッグサイトを3日間借り切った状態でサークル参加者数は約3万5000スペース、一般参加者数は59万人にも上った」といわれるほどの一大イベントとなっています。その経済効果は50億円(☆☆元銀行員の株日記☆☆BLOG(ブログ))とも、それ以上(マネーのプチ情報局〜覚えていれば損しない〜)とも言われております。

経済も大きく動かすほどのイベントになっておりますが、組み込み系の書籍や出展は、コミケ最終日(12/31)でした。ジャンルは「その他」だったと思います。組み込み系の方が出展しているのは、弊社のTwitterでフォロをしている方からのツイートで初めて知りました。そこで実際見に行って得た情報として写真付きで紹介をしたいと思います。

<冷えミク>
冷えミクさんは技術サークルの「テクノアルタ」さんが開発したプロダクト。
当日は13時ごろに伺ったのですがすでに完売していました。弊社の冷蔵庫にも1個欲しかったのですが残念でした。
仕組みは、内蔵されている光センサーで光を感知して、メモリー内にある音声を再生するもの。
冷蔵庫を開けるたびに何かを話してくれるというのは素晴らしいアイデアですね。仕組みは単純ですが1個欲しくなりました。商品の詳細や動作時の動画等はTechnoAlta's blogをご覧ください。


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<痛基板>
SOB研究所の方々が出しておられた、基板にキャラクターが入っている通称痛基板とよばれるものです。当然、機能としては動作するものになっておりますが、そこにさらに萌えの要素が含まれるという、素晴らしい基板です。これを見ながらはんだ付けをしたら楽しくなりそうな逸品です。
残念なのは、コミケ限定販売とのことでここでしか買えないものとなっております。


itakiban.jpg


<FPGA技術SPECIAL>
 これこそがコミケと呼べるような、某雑誌によく似たデザインのALTERA FPGA開発入門書。作者は、長船俊、す〜、きしだ なおきさんの共著です(ALTERAでいこう!)。内容は、ALTERA社の歴史から始まり、NiosUをターゲットにした開発ツールのダウンロードから使い方まで、すべてツール画面をつけて説明されています。そのため、全120ページと結構ボリュームもあり、入門書としてはとても見やすいものになっています。


FPGASpecial01.jpg


読ませていただきましたが、FPGAがわからない初心者でもすぐにできそうという気にさせる1冊でした。一般書籍でもここまでわかりやすく作られているものは少ないのではと感じました。ぜひVol2も購入したいと考えております。
 弊社はザイリンクス社のFPGAをメインで使用しておりますが、こういった入門書が多く出ることはFPGA開発の敷居を下げることにつながるのでとても良いと感じました。願わくば弊社でもこういった書籍を出したいところですが。

ぜひ、今年の夏のコミケに組み込み系の書籍を見に行くのもよいのではないでしょうか。
posted by デベマネ at 10:38| Comment(0) | 日記

2013年10月10日

使ってみてわかった! クラウドワークスでのお仕事

今回はクラウドワークスでロゴを募集して分かったクリエイターの行動や閲覧数や提出件数の推移等を開発者ブログ番外編としてご紹介します。


ネットビジョンは純粋な組み込み系の開発会社です。そのため、デザイナーという職種の人は社内にはおりません。そんな会社でも、会社のロゴを今のよりもデザイン性のあるものに作り直したいという話になりました。

そこで、「社内にいないのなら社外から募集してみればいい!」ということになり、クラウドワークスというクラウドソーシングサービスを利用してみることにしました。

※クラウドソーシングとはWikipediaによると、「不特定多数の人に業務を委託するという新しい雇用形態。ウェブサービスのトレンドの一つでもある。群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語。」とのこと。


さて、クラウドワークスでの仕事の登録や募集の仕方等は、クラウドワークスを見たり、nanapiサイトに解説があったりしますのでそちらをご覧ください。

開発者ブログでは、ネットビジョンのロゴ募集においてどのような推移で閲覧やロゴの提案がなされたか、データとともに考察してみたいと思います。

※毎日決まった時間にデータを取得していたわけではないので取得の時間差により多少の増減はあるかと思いますがご容赦ください。
※土日や一部取得していない日については、前後の数から均等割りにより数を推定しています。


まずは、閲覧数(累積)のデータです。ロゴの募集期間は2週間(9/25〜10/9)でした。

閲覧数.png

グラフから登録開始当日は閲覧数が多いことがわかります。ただ、当初の勢いは2日目に失速し閲覧者数は減少しています。3日目以降は日々の閲覧数はほぼ横ばいの状態が続きます。

ではなぜ、登録日当日は閲覧数が伸びたのかを振り返ってみたい。登録日当日ということで、お仕事リストの最初のページに出ていたため目につきやすかったということが考えられます。しかし、それ以外にも多くの人に見て欲しいという思いもあり、弊社のツイッタでの告知や、クラウドワークスのサイトにある「見てみて」ボタンを活用して多くのデザイナーの方にこちらから登録情報をプッシュ通知して、デザイナーの方に認知してもらう活動を行いました。この活動が功を奏して当日の閲覧数の伸びにつながったと思います。

この「見てみて」ボタンは2日目までは積極的に押していました。しかし、あることに気が付き3日目以降押しにくくなりました。あることとは、一度「みてみて」ボタンを押した人であっても、時間を置いたりすると何回も「見てみて」ボタンが押せてしまうのです。何回も押せてしまうということは、相手にはその分メールがいっぱい届いてしまうのでは?と考え、スパムメールのような状態になることを危惧して押すのをやめました。

10/2〜3にかけて閲覧数が急増しておりますが、これは10/2に行ったツイートのリツイートが多く(といっても3件でしたが・・・)の人からあったからだと思います。
結果として2週間で1600回以上も閲覧していただけました。クラウドワークスで活動するデザイナーの方は多くおり、活動も活発だということがわかります。つまり、デザイナーの方には有効なサービスとして認知されており、クラウドワークスでロゴ募集を行うことは効率的なのではなないかと推測できます。

さて、次に気になるリストの登録者数(累積)の推移です。

気になるリスト数.png

2日目までの登録が半数を占めるという結果になっています。
このことから、登録当初のうちに、デザイナーの方々の目にとまりかつ、その仕事の内容が気に入ってもらえるか、気にしてもらえるかという勝負ではないかと考えられます。つまりは、登録内容をどう書くかの勝負とも言えます。まずはデザイナーの方がイメージしやすい内容を詳細に記載することがよいのではないかと思います。(クラウドワークスのサポートの方もそのようにおっしゃっておりました。)

また、1週間目までにある程度気になるリストの人数を増やしておかないと、提出件数に大きく影響がでる感じがします。その理由としては、締め切りが近づけば近づくほど気になるリストに登録する人が少なくなっており、ロゴ制作してもいいよという人がどんどん少なくなっていくことになるからです。だから、スタートダッシュが重要なのではないかということです。
しかし、お仕事の登録初日に気になるリストに登録する人が多いのは少し驚きました。今回だけの傾向かもしれませんが、もう少し平均的になるのかと予想しておりました。

最後に、提案件数と提案人数の推移です。提案件数についてはリテイクの件数も含みますがそれほど多くはありません。

提出数.png

初日から数件の提案があり、1日目から7日目まではほぼコンスタントに提案があるような状態です。後半の1週間は締め切りに近づくほど提案件数が多くなってきます。
また、提案人数に比べて提案件数の伸びが大きく、1人の人が複数の提案を行っていることがわかります。またこの複数提案も7日目以降に増えていく傾向があります。

締め切りの2日前に提出件数が急増し、締め切り当日を迎えるという傾向を示しています。想定するにこれは、2日前に提出した提案を確認し、翌日(最終日)にリテイク対応ができる時間を確保しているのではないでしょうか。そうであれば、なかなかクラウドでの働き方が浸透してきているとも考えられます。そうであれば新たな働き方を確立しつつある、すごいですねクラウドワークス!!

これらのデータから個人的に想像できるクリエイターの仕事の流れとしては、
1. 登録日が近い案件を確認し気になるものを、気になるリストに登録。
2. 案件の内容を踏まえて、提出物を検討。
3. 締め切り2日前をめどに提出
といったことではないでしょうか。この傾向をもとに登録する人はいろいろとクリエイターとやり取りするとスムーズなのかなと思いました。

ということで、開発者ブログということもあり、簡単なデータからクラウドワークスでの働き方や募集の仕方を解析してみました。
次回もロゴの提案を予定しております。またデータを取ることがあれば紹介してみたいです。
posted by デベマネ at 13:34| Comment(0) | 日記

2012年11月26日

いろいろイベント終了

オプトロニクスフェアー出展、ET2012出展、
FX3セミナー開催といろいろイベントが終わりました。
ご来場の方ありがとうございました。
イベント後の感想として、まだUSB3.0が必要な
ところはあまりないのかなあを思いました。
特に企業の場合は、PCにUSB3.0のポートが
付いていなかったり、新しいPCを購入する予算が
おりないとか、ありました。
そんな中でも大学の研究室はUSB3.0の画像入力
ボードの需要はありそうです。
展示内容についても、魅力的なアプリで行わなきゃ
いけないかなぁと思いました。
受託業務の傍ら、何か作ります。では。
posted by デベマネ at 17:00| Comment(0) | 日記

2012年02月28日

神田明神

昨日、近くの神田明神に会社としてお参りしてきました。
管理人、はじめてお祓いを受けました。
厳粛な中で行われましたが、後ろでお賽銭とお参りしている人の
手をたたく音が気になりました。
おみくじは末吉でした。即効枝に縛りました。
たまにはいいもんですね〜。
posted by デベマネ at 11:50| Comment(0) | 日記

2011年11月01日

ブログ開設

こんにちは、株式会社ネットビジョン・開発部です。

現在、我が社ではご好評いただいております、デジタル画像入出力ボード「SVI-03」の次機種「SVI-06」を開発中です。
この「SVI-06」はUSB3.0を搭載し、これまでリアルタイム転送が厳しかった、
高画素の画像データをPCへ転送することができます。

年内中の開発を目指し、現在昼も夜もがんばっております!

今後、このブログで開発状況をお知らせできたらと思います。

USB3.0チップですが、「SVI-06」ではCypress社のEZ-USB/FX3を採用します。
今年4月ごろにCypress社より発表がありましたが、中々販売時期がリリースされず盛り上がらない状況ですが、
EZ-USB/FX2の後継機として期待している方も多いのではないかと思います。
このブログではそんな方のために、FX3の開発過程も開示していこうと思います。
これによりFX3が盛り上がって、FX2のように多くの方が開発され、広く世の中に普及すればいいかなとお思っています。

では、今後をお楽しみに!
posted by デベマネ at 13:44| Comment(0) | 日記