2018年01月05日

グランツーリスモ6/PS3リプレイデータで実走行エミュレーション/FPDLinkV&CAN(2)

前回からの続きです。

BCG映像と走行データの作成
2台のPC間で転送するデータはPS3のグランツーリスモのリプレイデータを使用しました。
映像データと走行データは別々の方法でPS3からPCに取り出しています。
映像データはSVO-03U&Pを使用し、走行データはPS3の標準機能とフリーソフトを使用しました。
転送するデータの形式は映像がavi、走行データがcsvになりますので変換方法も説明します。
データの取り出しに使用したデバイス・アプリ構成等は下図の通りです。
使用したアプリ・デバイス
・PS3
・グランツーリスモ6 (PS3ソフト)
・USBメモリ
・MoTeC社のデータ解析用ソフトウェア「i2 Pro」
(フリーソフト・URL:http://www.motec.com/i2/i2downloads/)
・SVO-03U&P (弊社ボード)
・PC
・NVCap (弊社のUVCキャプチャソフト)

図4.jpg
図4:PS3から映像データを取り出すための構成

図5.jpg
図5:PS3から走行データを取り出すための構成とi2 Pro画面

○映像データの取り出し方
・あらかじめグランツーリスモ6でリプレイデータを作成・保存しておきます。
・弊社のSVO-03U&Pを使用してPCに映像データを送ります。※1
・PC側でNVCapを起動し、SVO-03U&P から送られてきたPS3の画面映像をavi形式で取り込みます。※2
これで映像データの取り出しは完了です。
※1:SVO-03U&PはHDMIの信号を取り込んでUSB3.0ポート、もしくはパラレルポートに出力するためのボードです。
今回は図4のようにPS3から出ているHDMI信号を取り込み、FPGA等で処理を行い信号変換し、PCへと送ります。(UVCモードにて使用します)
※2:NVCapは映像をavi形式でPCに録画する事ができます。弊社ボードとアプリの詳細は製品添付のマニュアルをご覧ください。
下図は走行データ取り出しで使用するアプリ「i2 Pro」の画面です。「i2 Pro」はグランツーリスモ6のオンラインマニュアル(https://www.gran-turismo.com/jp/gt6/manual/)にて走行データの解析用アプリとして紹介されています。
解析できる項目は速度やエンジンの回転数、操舵角等などのデータです。下図には表示されていませんがGPSデータなどもデータ化されています。本アプリを使用して走行データをcsv形式に変換します。

図6.jpg
図6:i2 Pro 画面

○走行データの取り出し方 ※3
・あらかじめグランツーリスモ6でリプレイデータを作成・保存しておき、PS3にUSBメモリを挿入します。
・「マイホーム」の「ギャラリー」を選んで決定します。
・画面左に表示される「リプレイ」の「ライブラリ」を選んで決定します。
・画面右側のリプレイのリストからデータ化したいリプレイを選んで決定します。
・リプレイ詳細画面が表示されたら、「MoTeC i2 ProデータをUSBメモリへ書き出し」を選んで決定します。
・データを保存したUSBメモリをPCに挿入し、i2 Proを起動し「Circuit Workspace」を選択します。
・左上のファイル>ログファイルを開く から先ほど保存したファイルを選択します。
・走行データが画面に表示されます(上図6の画面が表示されます)
・左上のファイル>データのエクスポートを開き、出力ファイルフォーマットをCSV Fileにしてエクスポートします。
・出力されたcsvファイルは先頭14行に不必要なデータがありますので削除します。

これで走行データの取り出しは完了です。
※3 USBメモリへデータを書きだすまでの項目はグランツーリスモ6のオンラインマニュアル内の「リプレイ」>「MoTec i2 Proデータの書き出し」 項目に同様の内容が記載されています。

■Vector社のデータ送受信用アプリ「CANape」について
データ送信用PCとデータ受信用PCでCANapeというアプリを使用します。
使用するアプリは同一ですが、プロジェクトファイルが送信側・受信側で分かれています。

○送信側
受信側にデータを転送するために映像データ(aviファイル)と走行データ(csvファイル)をCANapeに読み込ませます。
下図は送信側のCANape画面です。

図7.jpg
図7:CANape 送信側画面

図8.jpg
図8:CANape 送信側画面

グラフィックウィンドウ:csvデータ内にある速度やギアの状態などのデータをグラフ化しています。
書き込みウィンドウ:CANapeの動作履歴が確認できます。
トレースウィンドウ:送信しているCanデータを確認できます。
マルチメディアウィンドウ:送信している映像が表示されます。

○受信側
データ読み込みデバイスをSVM-03に指定し映像を受信します。
下図は受信側のCANape画面です。

図9.jpg
図9:CANape 受信側画面

マルチメディアウィンドウ:受信している映像が表示されます。
パネルウィンドウ:受信した走行データのうち、速度とエンジンの回転数を可視化しています。
書き込みウィンドウ:CANapeの動作履歴が確認できます。
グラフィックウィンドウ:受信した速度やギアの状態などのデータをグラフ化しています。
トレースウィンドウ:受信しているCanデータを確認できます。

○映像データと走行データの同期について
送信開始タイミングでaviとcsvの頭出しを行う事で同期しています。
今回のデモでは映像に合わせて速度メーターが動く事を確認できました。

今回のデモで実際に使用したボードなどの全体構成は下図の通りです。

図10.jpg
図10:全体構成図

本デモで、PS3で作成した走行映像・走行データをPCへ取り出し、PCからPCへと転送する事ができました。
受信側をECUに変える事で、CG映像と走行データを低コストでECUに入れる事が可能になると思います。

デモの内容についてご興味があれば下記までお問い合わせをお願いします。
sv-support@net-vision.co.jp

※本ブログに記載されている製品名はいずれも、それぞれの所有者の登録商標または商標です。
posted by デベマネ at 15:23| Comment(0) | SVシリーズ
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